厚生労働省は、寝たきりの高齢者らが長期に療養している「療養病床」の入院患者を減らす方針を固めました。3月18日に発表された厚生労働省の報告書にてまとめられています。

2025年には団塊世代が全員75歳以上になるなど、75歳以上の入院医療需要の増加と外来医療需要の減少等により、既存の医療提供体制と医療需要との需給差が拡大する中で、地域医療体制の見直しが重要な課題となっています。

特に長期間入院している高齢者の入院患者の多い県では、療養病床の数も多く、その結果1人当たりの医療費も高額化する傾向があります。

医療需要と医療提供体制の適正化を併せて行うために、療養病床数の是正に乗り出すことに決めました。

本当に入院が必要な患者を追い出すことではありませんが、地域・在宅でしっかりと高齢者の療養ができる体制を確保することが急務になります。

YOMIURI ONLINE 高齢者が長期入院「療養病床」患者を削減の方針

厚生労働省 「将来の地域医療における保険者と企業のあり方に関する研究会」報告書(PDF形式:2,257KB)PDFファイル