株式会社やさしい手は、在宅介護支援の一環として「IoT機器による生活支援サービス」とそれに連携した介護サービスを提供開始すると発表しました。IoT機器とはInternet of Thingsの略で、モノのインターネットと直訳されることが多いですが、スマホやパソコン以外でインターネットに接続された機器の総称です。

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はじまったIoT機器と介護サービスの連携

今回やさしい手は「IoT機器による生活支援サービス」第一弾として、株式会社レオンが開発する徘徊みまもり太郎を、介護保険適用の場合は一割負担の月額400円(税込)で提供します。なお設置先にインターネット環境が必要で用意がない場合は月額1,620円(税込)の追加料金が必要です。

徘徊みまもり太郎は、動体センサーとカメラが付いており、動体センサーが動きを検知した場合、カメラが写真を撮りインターネットを通じて送付する事が出来ます。この情報から異常を検知した場合は、必要により訪問サービスの要請、実施をします。このようなIoT機器による見守りと連携した介護サービスが提供できるのが特長です。

"やさしい手3"

「IoT機器による生活支援サービス」

・徘徊みまもり太郎  初期費用なし、月額400円(税込)
・インターネット環境 初期費用なし、月額1,620円(税込)

「IoT機器による生活支援サービス」と連携した介護サービス

定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービス
・随時対応サービス費(介護保険):追加料金なし
・随時訪問サービス費(介護保険):追加料金なし

指定訪問介護サービス
・随時対応サービス費(自費)月額 540円(税込)
・臨時訪問サービス費(自費)1回1時間 3,780円(税込)
・臨時訪問サービス費(介護保険):指定単位数の利用者負担分

"やさしい手2"

家族が寄り添っているようなサービスを目指す

一般的に独居、日中独居、高齢者のみ世帯の介護力低下にともない在宅生活支援の重要性が高まっていると言います。ここで言う生活支援とは「家族の代替的」「おせっかいな隣人的」(株式会社やさしい手談)と言ったいわば利用者を気にかける存在で、今回発表された「IoT機器による生活支援サービス」が、独居、高齢者の生活全体を把握し支えていくとやさしい手は言います。

今回のサービスは東京、神奈川、千葉、埼玉のエリアで提供開始し機器の導入設置は無料でやさしい手が行うとのことです。ご自宅など設置先にインターネット環境がない場合はモバイルルーターを月額1,620円(税込)でレンタルできるので、ご自身で契約するよりも低コストで運用が可能です。

やさしい手は今後、第二弾、第三弾のIoT機器による生活支援サービスを提供するとのことで現在、生活リズムやバイタル、眠り状況などのセンサーを試験していてIoT機器サービスを提供しているパートナーも募集しているということです。

介護にもICT活用の新時代がきた

現在の介護業界は残念ながら積極的にICT(情報通信技術)を活用している業界とはいえません。積極的にICTを活用していない業界に、ICTで新規参入してくるというケースは過去、米国アマゾンの書籍販売に代表されるようにIT専業企業の得意分野とされてきました。ただ、そのような中でも自らがICTを活用し成長していった企業も多くあります。家電小売業界のヨドバシカメラなどもその一翼です。いまや首都圏ではアマゾンよりも迅速な配達時間や豊富なオプション在庫などの理由によりヨドバシカメラを押す声が多くあります。

業界最大手のニチイ学館が職員の人材不足により七年ぶりに四半期赤字になるなど、業界のICT活用は急務とも言われるなか、今回のサービスを手がけたやさしい手の住環境事業部は主に介護機器レンタルを手掛ける部署であり、今後も積極的にインターネット接続が必要な在宅介護支援機器を提供するといいます。今後は業界的にこのような取り組みが増えることが予想され、ICTを活用した在宅介護支援の幕開けと言えるのではないでしょうか。


やさしい手 IoT機器による生活支援と連携した介護サービスの提供開始について

徘徊みまもり太郎概要

株式会社レオン 徘徊みまもり太郎