介護事業所ナビというスマホ用アプリをご存知でしょうか。全国の介護サービス事業所、約19万箇所の検索ができる国内最大の介護サービス検索アプリです。厚生労働省が提供する公式アプリで、iPhone版とAndorid版が用意されています。来月で公開から約一年がたとうとしています。

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介護サービス情報公開システムのアプリ版

以前より、介護利用者が介護サービスの比較ができるようにと、地方自治体が管理公表している介護サービス事業所のデータを厚生労働省が運用している「介護サービス情報公表システム」という検索サービスで公開しています。

現在は、24種類52サービスの分類で全国19万箇所のデータが掲載されています。介護サービス事業所の情報を毎年公表するという介護保険法に則った制度があり為、国が提供している検索サービスです。

公表されている数字から一日に約5千回の検索があるみたいです。もっとも情報を引き抜こうとクロール(自動巡回)している民間介護検索サービス会社のロボットなどもありますので、純粋に人間が検索しているのはこれより少ないと思いますが、比較的よく利用されていると思います。ただ、スマホ版である介護事業所ナビのAndroid版インストール数は500から1,000以下でスマホ版がまだまだ知られていないのは残念なことです。

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電話帳代わりに便利だが、地域情報なども横断検索したい

開発はNTTコミュニケーションズが担当しているからというわけではないと思いますが、アプリで問い合わせをするというよりかはアプリから電話をかけることを目的としています。もっとも、介護サービスを探している利用者自身が、複数の施設に直接電話をする事はあまり考えられませんので、全国に約8万人いるといわれているケアマネが近隣の介護サービスに問い合わせする事を目的にしているのではないかと思います。

基本的な操作は、今いる場所をGPSで取得もしくは市区町村を設定して、半径1kmから最大50kmまでの範囲で介護サービス事業所を検索します。ただ、選択範囲を広げる時などは、一々設定画面に移動するなど、検索画面はまだまだ改良の余地があると思います。

厚生労働省の公式アプリなので、あまり大胆な機能拡張を期待するのは難しいかと思いますが、将来的には、事業所データの提供に特化して、検索性の向上や商店街、タクシー、人混みの多さなど追加の情報を加えた検索サービスは民間企業の競争により、良いサービスを育む方向に舵を切って欲しいと思います。


介護サービス情報公表システム
介護事業所ナビ iPhone版
介護事業所ナビ Android版