高齢者宅に年475億円分の「残薬」か、服薬管理の徹底が急がれる
高齢者宅から薬が大量に見つかる事例が目立っています。「残薬」と呼ばれ、多種類を処方された場合など適切に服用できず、年400億円を超えるとの推計もあります。
胃薬や血圧を下げる薬、血糖値を下げる薬、10年ほど前の日付の袋に入った軟膏、冷蔵庫にインスリンの注射薬が入っており、錠剤は1千錠を超え、価格に換算すると14万円超にのぼるケースもあるようです。
徹底した服薬管理が必要
こういったケースのように、高齢者は1回に飲む薬の種類や量が増え、複数の医療機関から重複して処方された薬が残ってしまうという状況があるため、薬剤師が薬を整理し医師に処方薬を減らすように求める試みも広がっているようです。
その一方で、必要だからこそ処方された薬の服薬を適切に管理するための、服薬支援ロボの開発・発売の動きも始まっています。
今後は服薬支援ロボに限らず、高齢者やその家族が安心して適切な服薬管理を行える仕組みを整備していく必要があるのではないでしょうか。