NTTデータ、NTT、ヴイストンの3社は、人を取り巻くさまざまなセンサーやデバイスあるいは複数のロボットと、ユーザーとの言語および非言語によるやりとりを通じて、人の状態や状況を理解し、働きかけ、新たな行動や気付きを促すことで人の可能性を広げることを可能とするクラウド型マルチデバイスインタラクションサービスの受容性・有効性の検証に関する共同実験を、7月28日から開始すると発表しました。

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特別養護老人ホームでの実験で手応えか

NTTデータは、2015年3月25日から特別養護老人ホームに入居している高齢者を対象に、コミュニケーションロボット「Sota」を活用した介護支援サービスの実証実験を開始していました。

今回の共同実験では、こういった過去の実証実験で得られたノウハウや技術を持ち寄り、「人の可能性を広げる」クラウド型マルチデバイスインタラクションサービスの受容性・有効性について検証を行うとしています。

実験の範囲をサービス付き高齢者住宅や介護施設に拡大し、介護者とともにロボットが被介護者とコミュニケーションを行うことで、会話の促進や、血圧計等の健康モニタリングデバイスと連携した情報収集を行う予定です。

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2015年度中には商用サービスへ

NTTデータでは、ロボティクス技術を生かしたサービスや様々な生活シーンでの利用拡大を目指し、2015年8月1日から展示会等への出展を行うとともに、日常生活の利用シーンに合わせたコミュニケーションロボットや各種センサーを連携させることが可能なクラウド型マルチデバイスインタラクションサービスの受容性・有効性を検証する予定です。

最終的には、要素技術の改善を行いながら本技術のビジネス化に向けた取り組みを行い、2015年度中に新たなサービスの商用化を目指すとしています。

引用

センサーとロボットを連携させた「人の可能性を広げる」新たなサービスの実現に向けた共同実験を開始