認知症による徘徊の不明者防止へ、酒田市で「さかた見守りくん」の実証実験
秋田県酒田市八幡地域で、小型の電波発信端末と受信機、公衆無線LANなどを組み合わせた地域見守りシステム「さかた見守りくん」の実証実験が始まりました。
認知症の高齢者が徘徊して行方不明になる危険性を未然に防ぐことを目的とし、7月31日まで実施する予定です。
地域をあげて取り組む徘徊防止策
この徘徊防止策では、小型の電波端末を携行した認知症の高齢者が出歩くと、行く先々の商店や公共施設など11カ所に設置した受信機が端末からの電波を感知して、その時刻などの情報がネットワークを介して蓄積されます。
また、事前に設定した高齢者の日常生活圏を外れると、メールで家族に自動送信されるとともに位置情報が伝わる仕組みになっています。
認知症の高齢者は徘徊を繰り返すケースが多く、徘徊をした後に行方不明・死亡に至ってしまうケースも少なくありません。今回の実証実験がうまくいけば、徘徊自体を防ぐことはできなくても、徘徊者の居場所をある程度特定することで早期発見、保護につながる有効な手段になると期待されています。
引用
8/4 取材追記 鶴岡高専の協力で生まれた認知症徘徊防止サービス