京都府木津川市で高齢者向け賃貸住宅を運営する株式会社ウィッシュヒルズは、認知症による徘徊者が行方不明になることを防止するため、GPS内臓の靴「GPSどこでもシューズ」を商品化したと発表しました。

現在予約受付中で、10月から順次発送する予定となっています。

"shoes"

認知症による徘徊での行方不明者を防ぐ手段

これまでも何度かケアタイムズ新聞でも紹介してきていますが、認知症による徘徊を防止する手段だけでなく、徘徊後に早期発見する手段を作ることも非常に重要になっています。

その手段として、外出時には必ず装着して持ち忘れる可能性がない「靴」にGPS端末を取り付けることが注目されており、今回の「GPSどこでもシューズ」も、「この靴を販売することによって、一人でも命を救うことができればそれでいい」というウィッシュヒルズ社の思いから商品化が実現しました。

NTTドコモの小型通信モジュールを利用

2015年5月に開催された「第4回 IoT/M2M展」にて、NTTドコモがポケットサイズのGPS端末を用いた「かんたん位置情報サービス」を出展していましたが、今回商品化された「GPSどこでもシューズ」の写真を見る限り、まさにこのサービスを利用しているようです。

NTTドコモの回線を利用しているので、GPSによる単独の測位に加え、携帯電話の基地局情報を利用したネットワークアシストによる測位機能を利用することが可能です。

参考記事:靴底にGPS端末、NTTドコモが「見守りシューズ」を紹介

「GPSどこでもシューズ」を利用するには、靴の代金などを含む初期費用が35,000円、月額利用料(通信料)が1,500円となっています。

引用

徘徊不明防止へGPS内蔵の靴

GPS どこでもシューズ