東急グループのCATV(ケーブルテレビ)会社であるイッツ・コミュニケーションズ株式会社(イッツコム)がスマホを使い遠隔操作で自宅鍵の施錠・開錠ができるサービス「スマートロック」を8月20日から提供すると発表しました。

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スマートロックは、付属のカードキーおよびスマホにインストールしたアプリで施錠・開錠が出来るので、 外出時の施錠忘れや、緊急時の遠隔地からの開錠が可能なサービスです。

スマートロック利用にはイッツコムが提供している「インテリジェントホーム」サービスの加入が必要ですが既にイッツコムサービスに加入している場合は追加料金プラス月額700円の月額2,980円(インテリジェントホーム月額1,980円+インテリジェントホームゲートウェイ月額300円+スマートロック機器月額700円)で利用可能です。ただし、イッツコムのサービスに加入していない場合はプラス月額1,000円の月額合計3,980円になります。

利用シーンによっては独居高齢者向けにも応用可能

一般的に実家の両親や子供には合鍵を渡す場合が多いと思いますので、イッツコムのプレスリリースに記載されている想定、例えば「両親が突然きてしまった時や鍵を持っていないお子様が帰ってくる時間までに帰れないといった不在時」よりも主に高齢者向けの利用が多いのではないでしょうか。

例えば、色々な考え方があり一概にはメリットが大きいとは言えませんが、デイサービスなど介護事業者の訪問時に高齢者家族が忙しく立ち合いができない場合など遠隔で開錠するといったような使い方もこれからは増えていくのではないかと考えます。

それに、全国の主だった警備会社が提供している駆けつけ警備サービスは、警備会社が鍵を預かりつつ緊急時には現場まで駆け付け開錠できるのが強みでした。ただし昨今、独居高齢者向けで行政の負担なくとも低価格に駆けつけ提供できないかといった需要もありました。

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グルーブ内の競争を気にせずチャレンジングな東急グループ

東急グループには、子会社に東急セキュリティという警備会社があり主に東急沿線駅の警備と個人宅向け警備サービスを月額4,980円で提供しています。

その東急セキュリティが今年5月からインテリジェントホームの利用者向けに駆けつけサービスを月額1,000円で開始しています。もっとも出動には一回ごと5,000円必要ですが、月額1,000円の追加料金で、いざという時出動駆けつけしてくれるというサービスがあるのは既存警備網を持つ警備会社ならではのサービスといえると思います。開始当初は集合住宅向けのみサービス提供ですが、これから需要が増えていくのではないかと考えられます。

引用

拡張性を備えたスマートホームサービスに新デバイスを追加/不在時の来客対応など、アプリからの遠隔操作で施錠、解錠が可能「スマートロック(電子錠)」 を8月20日より提供開始

インテリジェントホームに新たな「駆けつけサービス(集合住宅限定)」が登場/2015年5月1日サービス提供開始