大和ハウス工業は、約2割を出資する筑波大学発ロボットベンチャーのサイバーダイン社が開発した、高齢者の歩行を助けたり介助者の負担を軽くしたりする「ロボットスーツHAL®(ハル)」の新商品を、5月1日に発売すると発表しました。

"daiwa"

自社の強力な販路で展開

大和ハウスは、2008年には社内にロボット事業推進室を設置するなど、いち早く介護ロボット事業に注力しており、これまでもサイバーダイン社製品を1種類取り扱っていましたが、今回は一気に3種類を投入します。

これらの製品を、自社で全国計6千棟手掛けており業界トップクラスの実績を持つサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)や有料老人ホームへの販売だけでなく、大和ハウスの本業である一般家庭用の戸建て住宅向け展開も視野に入れています。

低価格で普及を加速できるか

介護用パワードスーツの開発・導入は様々なケースが登場してきていますが、どれも高価な製品となっています。

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今回の大和ハウスの場合も、下肢タイプで5年レンタルの場合、「18万8千円/月額」です。

現状では高価格感を払拭しきれていませんが、例えば自社で展開するサ高住の利用料金や戸建て住宅の価格内でパワードスーツの料金を吸収するなど、自社サービスの一環として展開していけば、普及は加速するかもしれません。

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