NPO法人のオレンジアクトは、第三者が家族の認知症診断を行える「認知症に備えるアプリ」の配信を、8月6日から開始しました。まずは、Android版アプリがGoogle Play上に無料で公開されています。

"orangeact"

家族が質問に答えるだけでチェックできる

このアプリは質問形式になっており、第3者が、認知症の疑いのある家族といった対象者の情報や様子を入力し、4つの質問に回答していくだけで認知症の疑いをチェックできます。

実際に「認知症である」と診断できるわけではありませんが、「認知症の疑いあり」との結果が出た場合には、アプリと連携している地域医師会の医療機関を検索できる他、連携している自治体と認知症の疑いのある人の情報を共有できる仕組みになっています。

医師会との連携について、現時点では大田区3医師会のみとなっていますが、今後その他の地域医師会や自治体にも展開を図り、10年以内に100カ所以上の自治体に活用してもらうことを目指すとしています。

利用には個人情報の入力が必須

現状このアプリを利用するには、最初にメールアドレスの認証から始まり、診断対象者の名前や生年月日、住んでいる地域(郵便番号での範囲)といった情報が必要で、さらにはアプリ利用者の氏名や電話番号を入力する必要があります。

入力する情報は、個人を特定できない形に加工して免疫学研究や地域の認知症予防活動、有益な情報配信に活用するとなっていますが、どうしても利用者に煩わしい印象を与えてしまっているように感じます。

自治体・医師会との連携を前提としている以上ある程度の情報入力は必須かもしれませんが、せっかく気軽に利用できるスマートフォンアプリとして登場したので、もう少し利用するハードルを下げてこそ意味があるのではないでしょうか。

引用

第3者が認知症の疑いをチェックするアプリ NPO法人のオレンジアクトが配信開始

NPO法人オレンジアクト