高齢化が進む日本において、高齢者・要介護者が日常的に歩行できることを目的とし、様々な種類歩行器・補助ロボットが登場しています。

新規参入も目立ち、2015年7月にはホンダ(本田技研工業)が、過去に製造したヒューマノイドロボット「ASIMO」のノウハウを活かし、歩行アシスト機器の販売に乗り出すと発表しています。

歩行器・歩行補助ロボットは、高齢者・要介護者にどのような効果をもたらすのでしょうか?

"honda"

歩行補助機器・ロボットは大きく分けて3種類

歩行補助ロボットには、高齢者を乗せて移動する「乗り物型」と、移動する際に体を支える「歩行器型」、高齢者自身が腰や膝に身につける「装着型」の3種類があります。

これらの歩行補助ロボットについては過去にケアタイムズ新聞でも何度か紹介していますが、乗り物型は「RT.ワークス株式会社が手がけるロボットアシストウォーカー RT.1」、歩行器型は「フランスベッド株式会社が手がける歩行車アームプラス」など様々な企業から発売されており、先月ホンダから登場したHonda歩行アシストは、高齢者自身が身につける「装着型」となっています。

歩行や移動は、健康な体や心への第一歩

歩行が困難になる理由や原因は様々ですが、これらの歩行補助ロボットは、利用する高齢者・要介護者の状態にあった選び方をすることが大切です。

国立長寿医療研究センターの研究では、ロボット技術を生かした歩行補助装置を使ったウォーキングでも、自立の歩行とほぼ同じくらい、高齢者の衰えを予防・回復できる効果があると確かめられていたり、その他の調査でも、移動範囲の狭さが高齢者の認知症の一因と指摘されたりもしています。

このように、歩行が困難な方にとって外出することが重要と注目を浴びていますので、今後さらに市場は活発化し、異業種からの参入も増えるのではないでしょうか。

引用

「ASIMO」理論応用でホンダも発表、高齢時代に必須の「歩行アシスト」装置

高齢者の衰え「フレイル」、運動や食事で予防・回復  1日5~6千歩 日光浴びる

「Honda歩行アシスト」を発表